嗅覚能力の擬似的な拡張を体験するマルチモーダルコンテンツを制作した。

人間の嗅覚には、微細な空間に対して高密度で付与された匂い成分の位置を正確に知覚することができないという空間分解能の制約が存在する。しかし、これを解決する手法は提案されておらず、微細な空間との嗅覚を通じたインタラクションを実現する手法は検討されていない。

そこで、微細な平面空間に対して高密度に付与された匂い成分を知覚することで、自身の嗅覚における空間分解能が擬似的に拡張された感覚を得る体験を制作した。体験者はテスターとはんだごてを模したデバイスを使って基板上に構成された「匂いの回路」における匂いの欠損の探索および付与を行うことで回路の完成を目指す。微細な物体に対する操作に応じて匂い成分の提示を制御することによって、密接した複数の匂い源の位置をミリメートル単位で特定する感覚を与える。

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